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100周年「わたしと桂馬」フォトメッセージ




生駒純子様



瀬戸の海の水ぬるむ頃、千光寺の桜は爛漫と咲きほこることでしょう。
此度は創業100年をお迎え遊ばされました由本当におめでとうございます。
幼い頃から高校二年まで三原で過していた私は尾道=千光寺=桂馬という思いで今もそう思っています
終戦の年女学校入学しました私
その頃の思い出を一寸話しましょうか?
終戦後の物のない時代 三原から尾道の間の30分の汽車の旅?でしたが旅という様なものでなくすし詰めの満員列車、引揚げ者の方もおられ 窓から乗り込む人もいた位大変な車中でした。私は時計をとられた思い出がありますが、尾道では嬉しい事が待っていたのです。
母は私(長女)を頭に五人の子供と両親をなくした同じ年程の二人の従兄妹の七人の子供を連れて、めざす先はいつも「桂馬さん」でした。
吉備津神社?の前の潮のひいた波止場の石段に七人の子供たちを雀の学校の様に座らせて母一人でかけていく先は「桂馬さん」。
買って来るのはいつも板についた普通の蒲鉾。
子供たちは一本づつ手にして、大喜び。手でむしってはがしては口に。
その時の蒲鉾のおいしかったことおいしかったこと。 これがお昼のご飯代り。母は食べていたのでしょうか?
その姿は思い出せません。
尾道水道を往復する船を眺め向島をみながら食べ皆の顔はほころんで―。
おかゆさえもままならぬ頃の食事情の中で桂馬の蒲鉾は最高のご馳走でした。
あの光景、あの味は今も忘れられません。
懐しい楽しい嬉しい想い出です。

「桂馬さん 本当に有難うございました」

今後共貴社の御発展をお祈り致すばかりでございます。
かしこ



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